自己ヒーリング(セルフヒーリング)は、言葉のとおり、自分で自分を癒すということです。

私がアチューメントに関するお話の中で使う自己ヒーリングという言葉の意味は、アチューメントを受けて繋がることができるようになったエネルギーに自分で繋がる(=自分で自分にエネルギーを流してヒーリングしている)ことを指しております。

遠隔ヒーリングとは、クライアントと離れた場所にいながらヒーリングなどのエネルギーを送ることです。

ヒーリングは一般的に、対面でも遠隔でも感覚のみで送ることが出来るものです。

レイキにも遠隔ヒーリングというものがあるのですが、レイキでは、遠隔ヒーリングのロジックと遠隔で送るためのシンボルというものを学びます。

このロジックとシンボルを学びますと、エネルギーを遠くの方へしっかりと送る感覚を手に入れることができます。

エネルギーを遠くの方に送る感覚を手に入れますと、レイキ以外のエネルギーワーク(遠隔アチューメントや遠隔ヒーリングなど)で行う遠隔の諸々にも使うことができます。

◆ 遠隔ヒーリングを行う時の注意点

遠隔ヒーリングは、見えないエネルギーのやり取りだからこそ、大切にしたい配慮と敬意があります。

遠隔ヒーリングは、時間や場所に縛られず、レイキのエネルギーを必要とする人へ届けることができる、とても心強いヒーリングの形です。

だけれどもその一方で、目に見えないからこそ大切にすべき“エネルギーの礼節”があります。

レイキは愛のエネルギーではありますけれど、その愛を押し付けにならない形、エゴによる愛にならない形で届けるために、私たちは思いやりと慎重さ、そして謙虚さを持って扱う必要があります。

以下は、そのポイントです。

 

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□ 必ず「同意」を得てから

他者に遠隔ヒーリングを行う際には、原則として事前にご本人の許可・承諾・同意を得ることが必要です。

エネルギーの世界では、許可のない介入は“侵入”と見なされることすらあります。

たとえ愛や善意のつもりであっても、相手の自由意思を尊重せずに働きかけることは、魂の成長のプロセスに干渉する行為にもなりかねません。

もちろん、家族や親しい人、深いつながりがある相手であれば、愛を通じてエネルギーが届くこともありますけれど、それはごく自然な共鳴が起こった場合に限ります。

基本的には、「許可がない相手にはエネルギーは届かない」と心得ておくことが、ヒーラーとしての健やかな在り方につながります。

 

□ 「助けたい気持ち」と「ヒーラーのエゴ」

遠隔ヒーリングをしたくなるのは、相手を思うやさしい気持ちからかもしれません。

しかし、よくよく内面を見つめてみると、その動機の奥に「不安」や「焦り」、あるいは「承認欲求」などが隠れていることも少なくありません。

このようなとき、知らず知らずのうちに、ヒーラーの“エゴ”がエネルギーに乗ってしまうことがあります。

本来、レイキのエネルギーはヒーラーが“届ける”のではなく、宇宙の愛が必要な場所に届くための“パイプ”に自分がなることが理想です。

そのためには、「今、私は本当に“その人のため”にエネルギーを流そうとしているのか?」という問いかけを、自分自身にそっと投げかけてみるのも一手です。

 

□ 好転反応への配慮と「届けるタイミング」

レイキを受けた方の中には、好転反応と呼ばれる一時的な変化(眠気、だるさ、発汗、発熱、感情の噴き出しなど)を経験することがあります。

この反応は浄化のプロセスではありますが、日常生活の中では予想外の不都合を生むこともあるため、十分な注意が必要です。

たとえば、

大切な商談中に汗が噴き出したら?

運転中に強い眠気が襲ってきたら?

飲酒中に急な発熱が起こったら?

……意図せぬタイミングで届けてしまうことは、相手にとって“好ましくない影響”になりかねません。

だからこそ、ヒーリングは相手の準備と同意があってこそ安全で、愛のあるものとなります。

 

□「何もしない」という尊い選択肢

相手が辛そうに見えたとき、何もできない自分を責めたり、黙って見守ることが“冷たい”と感じたりすることもあるかもしれません。

何とか力ないなりたいという優しさや責任感が出てくることもあるでしょう。

ですが、すべての人には“自分で選び、気づき、成長していく力”が備わっています。

その人が自分の学びや気づきを自分のタイミングとペースで得ようとしている最中に、こちらの“善意”でそれを中断させてしまいますと、

それは一見優しさのようでいて、その人の魂のタイミングや学びの機会を奪ってしまうことにもなりかねません。

「何もしないことを、して差し上げる」

これは、ヒーラーにとって最も成熟した“エネルギーの愛し方”の一つであるとも言えるでしょう。

 

□ 遠隔ヒーリングを行うときの基本姿勢

お相手からの明確な同意・承諾を得た上で、

「何かをしてあげる」のではなく、「宇宙の愛のパイプ役になる」という意識で

エゴや感情を手放し、穏やかな心と静けさをもってヒーリングを行うと良いでしょう。

ヒーラーとは、相手を変えようとする存在ではなく、相手が自分自身の力で変わる瞬間に立ち会う存在です。

その原点を忘れず、敬意と愛をもって遠隔ヒーリングに向き合っていただけたらと思います。

このように、遠隔ヒーリングは「便利な技法」ではなく、相手の魂や人生と真摯に向き合う神聖な行為です。

だからこそ、その扱い方には繊細な心と、深い愛が求められます。

どうか、この地上の光を担う一人のヒーラーとして、

エネルギーの向こうにある“魂の尊厳”を大切にしながら、ヒーリングを届けてくださいね。